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成果につながるWebサイトリニューアルのタイミングは?手順や費用を解説

Webサイトリニューアルのタイミングは?成功へ導く要件定義の手順

WebサイトやECサイトを開設して何年かすると、サイトのリニューアルを考える必要が出てきます。「なんだか見飽きてきた」「売上や問い合わせ件数が思ったように上がらなくなった」など、改修を考え始めるきっかけはさまざまです。Web関連の技術や、Webデザインのトレンドは日々進化・変化していくため、どんなサイトでも時間とともに魅力や競争優位性を失い、リニューアルのタイミングが訪れます。
Webサイトリニューアルのタイミングやを成功させるためのポイントとして、そのタイミングと要件定義について考えていきましょう。

サイトリニューアルのタイミングと進め方
目次

Webサイトのリニューアルを考えるタイミングはこの5つ

次のような兆候が現在のWebサイトに見られたら、改修を考える時期です。

デザインが古くなった

Webサイトが「どことなく古臭く見える」と思ったら改修のタイミングかもしれません。

流行を追いかける必要はありませんが、インターネットを閲覧する環境の変化に合わせてWebのデザインも変化し、一般的には3年~4年くらいたつと古くなるといわれます。
例えば、運営中のサイトはスマートフォンやタブレット端末から快適に見ることができるでしょうか? 多くの人が利用する端末にデザインが合っていない場合には、手を入れる必要があります。
ほかにも、競合する企業がWebサイトを新しく作り直すと、自社のWebサイトと比較されることが増え、それがデザインを見直すきっかけとなるケースもあります。

機能が古くなった

インターネットブラウザのバージョン更新に対応できず、レイアウトが崩れてしまう、特定のブラウザに対応できなくなるというように、ブラウザ側の機能が変わることで、サイトが正常に動かなくなることもあります。これも避けられない改修のタイミングです。

例えば、かつてはサイトに動画や効果音を取り入れる場合、Adobe Flashというソフトを使うことが一般的でしたが、2020年12月で提供とサポートが終了しました。サポートが終了した機能を使ったWebサイトは、OS側のアップデートにより動作しなくなったり、セキュリティの問題が発生したりするため、改修しなくてはなりません。

セキュリティ対策が十分でない

サイトのセキュリティ対策も日進月歩で進化しています。
特に注意したいことのひとつが、WebサイトのSSL化です。SSLはSecure Sockets Layerの略語で、インターネット上の通信を暗号化する技術です。この対策をしているサイトのURLは、従来の「http://」ではなく「https://」で始まります。
SSL化によってセキュリティ面が強化されるのはもちろんですが、それだけではありません。インターネットブラウザのChromeは、2018年7月からSSL化をしていないサイトに「保護されていません」という警告を表示することにしました。また、Googleは常時SSL化されたサイトを検索結果のランキングで優遇すると、2014年に明言しています。安全性を気にするユーザーは、SSL化していないサイトを避ける傾向があるため、まだSSL化をしていないのであれば早めの改修が必須となります。

増えた情報で構成が複雑になった

公開から時間がたち、掲載情報が増えてきたことによって、コンテンツの構成が複雑になっている場合も、改修が必要です。サイト上で情報が整理されていないと、求める情報がどこにあるのか分かりづらくなり、結果として訪問者が目的を果たす前に脱落してしまう可能性が大きくなります。情報が整理されていない場合は、Webサイトを使いやすくするためのUI/UX設計(※)を見直し、複雑になったコンテンツの整理を行います。


※ UIとは、User Interfaceの略で画面上のフォントや購入ボタンなどの表示方法のこと。UXは、User Experienceの略でユーザーから見たサイト全体の使い心地を表します。UIやUXの設計を改善することで、ユーザーが直観的に分かりやすく、利用しやすいWebサイトを実現することができます。

 

アクセスやコンバージョンが減少している

企業のサイトの場合は問い合わせや資料請求の数が、ECサイトならアクセス数や売上が減少してきたら、改修の時期が来ている可能性があります。
年数が経過するにつれて指標の数値がピークを超え、頭打ちになったり、減少していったりすることがあります。サイト内の情報やコンテンツを更新、追加しても成果が出なくなってしまったときは、前出の情報の整理を含め、ユーザビリティに問題があるのかもしれません。UI/UXの見直しを検討しましょう。

Webサイトリニューアルの進め方

サイトの改修を決めたら、次のような手順で作業を進めます。

Webサイトリニューアルの進め方

 

1~8の手順の具体的な作業内容について解説します。

①既存サイトを分析して問題点を洗い出す

現状のサイトに関する問題点を、GAなどを活用したサイト分析や社内外の声を集めて洗い出しましょう。

②どのようなサイトに改修するかを決める

洗い出した問題点を元に、自社での方針を決めて、リニューアルの目的や方向性を決めましょう。

③制作を外注する場合は発注先の選定を行う

サイトの外注先を選定します。選定に際しては、改修目的や問題点を共有し、解決策について一緒に考えてもらえるような業者を選定するとよいでしょう。その他、Webサイトのリニューアルを外注する基準やポイントは後述します。

制作会社への依頼や社内承認に下記の準備シートをお役立てください。
➡【サイト制作・リニューアルをお考えの方へ】Webサイト制作準備シート(Excel形式)


④1と2を織り込んで要件定義をする

要件定義は、サイトの具体的な構成や機能などを決める作業です。要件定義については後述します。

⑤サイト設計をする

要件定義で決めた項目がサイトへどのように実装されるかを設計します。設計には、サイトマップを作成することが多くあります。

⑥デザインを作成する

サイトの設計にあわせてレイアウトやデザイン案を作成します。デザイン案を検討する際には、ワイヤーフレームというラフ画を使って意見の統一を図っていくことが多いです。

⑦ページやコンテンツを制作する

サイトマップとワイヤーフレームをもとに、コーディングやツールの導入を行います。あわせて、SEO対策を含めたマーケティング施策の検討や、訴求に用いる資料作成などを行います。目的次第ではマーケティングに必要なデータを事前に用意しておくとよいでしょう。

⑧統合テストを行う

改修したWebサイトに関して、公開前に各種機能をテストし、エラーが起きたらデバッグ(エラーを修正するプロセス)を繰り返し行います。一般的には、リニューアルサイト用のテスト環境を用意し、既存のサイトに悪影響を及ぼさないようにします。

Webサイトリニューアルのための要件定義とは?

要件定義とは、実装するべき機能や満たすべき性能などを明確にしていく作業です。この作業がきちんとできているかどうかが、Webサイトリニューアルの成否を決めます。特にWebサイトのリニューアルを外部の制作会社に依頼する場合は、依頼側の要望がすべて要件定義に落とし込まれていなければ、思ったとおりのサイトはできません。

要件定義のプロセス

要件定義は以下のような流れで行います。

  1. 1制作担当者と打ち合わせを行う
  2. 2現在の課題を洗い出し、整理する
  3. 3リニューアルの方向性を具体化する
  4. 4社内の関係者と協議し、承認を受ける
  5. 5要件定義書として文書化する

要件定義ではWeb担当者が主体となり、制作担当者と一緒にどういったサイトにするかを決めていきます。このプロセスのあとは、制作担当者に主導権が移り、実際の設計やデザインなどの業務が始まります。要件定義の段階で方向がしっかり決まっていないと、あとで大きな修正が入ることになり、コストが余分にかかってしまうリスクがあります。

また、リニューアルでは現在のサイトの問題解決をメインに考えます。人気があるコンテンツは新しいサイトに移して流用することも大切です。ドメインの変更には既存のユーザーが離れやすいといったリスクが伴うため、不用意に変えない方がいいのですが、何かドメインを変えたい理由がある場合は、制作担当に相談してみましょう。

要件定義のポイント

要件定義で、まず考えるべきなのは予算やスケジュールよりも「何をしたいのか」です。なぜサイトのリニューアルが必要なのかを明確にしてから、予算内でその目的を達成できる方法を探します。ほかにも次のことを重点的に考えます。

  • 目標:リニューアルで何を達成したいか?
  • 優先順位:何に予算と時間をかけるか?
  • ターゲット:誰に使ってもらうための改修か?
  • システム:サーバーやコンテンツ管理システムを選定する基準は?
  • 条件:予算、スケジュール、ページのボリュームなど

Check

要件定義は制作会社に依頼する提案依頼書「RFP」に反映されます。
RFP(提案依頼書)とは?ECサイト改修を成功させるために必要な項目や作成のポイント

Webサイトのリニューアルにかかる費用について

実際に、Webサイトのリニューアルには、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。ここでは、状況別にWebサイトの改修費用(一般的な相場)をご紹介します。

一般的なリニューアル|デザインの変更を目的としたもの

「デザインの変更のみ」など、Webサイトの簡易なリニューアルの場合は、100万円以下に収まるケースが多いです。また、「ブログのカテゴリを増やす」など、既存のサイトに簡単なメニューを追加する等であれば、さらに金額は低くなることもあります。もちろん、実際には要件によって費用が異なりますが、概ね100万円以下でできそうなリニューアル内容は以下です。

  • スマートフォン(タブレット)表示への対応(レスポンシブデザイン)仕様への変更
  • サービスページなど、既存のシステムを触らなくても追加できるような変更

専門性の高いリニューアル|ブランディングや集客を目的としたもの

SEO対策を講じたり、ブランディングなどを目的とする場合、100万円以内におさめるのが難しくなってきます。主に、どういった作業に費用がかかってくるかを以下に記載します。

  • SEO対策の策定:既存のWebサイトをSEO目線で診断して、改修に必要な要素を洗い出す
  • ブランディングデザイン:企業や商品に合ったデザイナーやカメラマン、動画編集者などを手配

上記の項目が増えると100万~300万円程度の費用がかかります。どの施策も、サイトをベースに問合せや仕事の依頼を受けるには、非常に有効な施策です。CPA(顧客1人当たりの獲得費用)から制作予算を検討し、外注先を選定しましょう。

オウンドメディアのリニューアル|情報の発信を目的としたもの

オウンドメディアとは自社保有のメディア全てを指しますが、ここではサービスサイトやコーポレートサイトとは別に、自社の顧客にかかわる情報発信をブログ等で行うサイトとします。オウンドメディアの見た目をデザインするだけであればさほど費用はかかりませんが、コンテンツマーケティングを目的に、SEO対策を兼ねて機能を実装すると費用がかさみます。

ECサイトのリニューアル|目的別で費用感が大きく異なるもの

ECサイトの場合、ECカートを変更(乗り換え)するか否かで、大きく費用が異なります。カートを変更すれば、商品情報の移設はもちろん、受発注システム、各種システム連携等々も見直す必要があります。ECカートを変更しない場合は、デザイン的な変更が主となるためあまりかかりません。サイトの見た目ではなく、決済手段や導入ツールなど、機能的な変更を検討している場合は、ある程度の費用がかかることを念頭に置いておきましょう。

Webサイトのリニューアルは誰に任せる?

サイトの改修を誰に任せるかも非常に大きな問題です。改修することで、改修前よりもWebサイトの質が落ちてしまう失敗は意外によく起こります。経験の浅い制作担当者に任せきりで見当違いのリニューアルになってしまうと、元に戻せない場合もあるので十分に注意しましょう。

自社にサイト制作に詳しい人がいれば、社内で改修を手掛けることもできます。しかし、Webテクノロジーやデザインの流行は変化が著しく、専門家でないとついていけないことも。そのため最近では外部の制作会社に依頼するケースが多いようです。自社でサイトの改修をする場合と、外部の制作会社に依頼する場合、それぞれのメリット・デメリットを挙げてみましょう。

自社でリニューアルする場合

メリット
  • 制作担当者が社内にいるため、サイトの改修に関する要望や進捗(しんちょく)状況などの情報が共有しやすい
  • 比較的コストを気にせずに改修を進められる
デメリット
  • 自社にWebの制作に関する専門知識がある人がいないとできない

外部の制作会社に依頼する場合

メリット
  • 最新の機能やトレンドを反映した改修が可能
  • アクセスを伸ばす、コンバージョンを増やすといった、リニューアル成功のための知識や経験を持っている
デメリット
  • 制作担当者が社外にいるため、コミュニケーションを積極的に取る必要がある
  • 一定のコストが必要

Webサイトリニューアルを外部に依頼するときのポイント

ここでは、Webサイトのリニューアルに関して外注する際のポイントを解説します。ポイントを押さえて自社のWebサイトをうまく改修しましょう。

①サイト検索の情報だけではなく、生の声を頼る

たとえば、知人や取引先企業のサイトが質が高いようであれば「どのような企業に対応してもらったか」を尋ねてみるとよいでしょう。費用の相場感や、外注先の対応力など、さまざまな内容を把握できます。また、Webコンサルタントは、専門的な視点で制作会社を見ているので、よい情報を提供してもらえる可能性もあります。いくつかの会社と面談し、提案内容や費用を比較してみましょう。

②依頼先の得意分野を理解しておく

サイトに実装が必要な機能やノウハウは、自社の業界や規模によって異なります。業界事情に精通している制作会社であれば、実績をベースに最適な課題解決を提案してくれるでしょう。一方で、「デザインが得意」「集客サイトを作るのが得意」などの指標もあります。検討する外注先企業のコーポレートサイトや資料から制作実績を確認してみましょう。

③費用面だけで選ばない

外注先から納品された後にも、さまざまな問題が発生するケースが多いです。納品後のサポートやアフターフォローが費用内なのか別途かかるのかなども確認しておきましょう。手頃な価格で依頼しても、オプションとしてどんどん費用がかさむといったこともあります。要件定義はもちろんですが、追加の修正作業には、どれぐらい費用がかかるのか等々、依頼前にしっかり確認しておくことをおすすめします。

④複数社を比較する

委託先を検討する際は、複数社を比較しましょう。サービス内容や見積もりを複数社で比較することで、費用が高くなっている原因や、業界での費用相場について理解ができます。

 

Webサイトリニューアルは要件定義が決め手

サイトの開設から年数がたつと改修が必要になります。リニューアルを成功させるコツは、目的をはっきりさせ、要件定義を的確に行うことです。しっかりとした計画を持たずに場当たり的に改修を進行させるのは、失敗のもとです。想定外の費用が発生することや、スケジュールが大幅に遅れることにもつながりかねません。今回紹介したポイントを押さえつつ、コミュニケーションを取りやすい制作担当者に依頼をし、着実に取り組みましょう。

WebサイトやECサイトの構築やリニューアルに関するお悩みなら、なんでもお気軽にご相談ください。図書印刷では、企業の経営課題や外部環境を踏まえたうえで、データに基づいた戦略プランの設計から運用までをお手伝いします。お問い合わせはこちら

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