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ECサイトの決済方法をどう選ぶ?その種類や特徴、選び方を詳しく解説

ECサイトの決済方法をどう選ぶ?その種類や特徴、選び方を詳しく解説

ECサイトを構築する際には決済方法を設定しますが、その選び方には注意が必要です。ユーザーが希望する方法で支払いができない場合、購入をやめてしまうこともあります。では、どのような視点で決済方法を選べばいいのでしょうか? これからECサイトを立ち上げる人のために、決済方法の種類や特徴、選び方などを解説します。

目次

ECサイトにおける決済方法の重要性

ECサイトの決済方法とは、ユーザーがECサイトで商品の代金を支払う方法です。希望する決済方法がECサイトにない場合、そのことを理由に購入をやめてしまう可能性があります。こうした機会の損失を防ぐには、主要なユーザー層のニーズに対応できるように、複数の決済方法を用意する必要があります。

ECでよく使われる決済方法は?

総務省の「令和2年版 情報通信白書」によると、インターネットで商品を購入する際、決済にクレジットカードを利用する人は約8割に上ります。次いで、コンビニエンスストアでの支払い、代金引換、銀行・郵便局の窓口・ATMでの振込・振替と続きます。

この結果から、クレジット決済は必ず導入すべきですが、10代にはクレジットカードを持たない(持つことができない)人も多く、また、不正利用を心配して、ECサイトでのクレジットカード決済を躊躇する人は年代を問わずいます。そのため、クレジットカード以外の選択肢も用意する必要があります。

インターネットで購入する際の決済方法

出典:総務省「通信利用動向調査」(2019年だけ抜粋)

決済方法の種類と特徴

次に、ECサイトでよく利用される決済方法とその特徴を見ていきましょう。

クレジットカード決済

先に見たように、ECサイトで最も利用されている決済方法です。顧客がECサイトにカード情報を登録すると、次回からカード情報を入力する手間が省ける手軽さから、リピート購入につながりやすいという利点があります。

ただし、クレジットカード決済は「チャージバック」による損失を想定しておく必要があります。チャージバックとは、ユーザーがカードを不正使用された場合に、クレジットカード会社がその代金の売上を取消すシステムです。販売元はクレジットカード会社に利用代金を返金し、商品も戻ってこないので損害が発生します。ユーザーは安心できるルールです。

コンビニ決済

購入手続き後に、コンビニエンスストアのレジや専用端末で代金を支払う方法です。身近な店舗で支払えるため、現金派には利便性の高い方法です。

コンビニ決済には、支払いの確認後に商品を送る「前払い方式」と、先に商品と振込書を発送し、商品到着後に支払ってもらう「後払い方式」の2種類があります。

代金引換

配達員から商品を受け取る際に、代金を配達員に支払う、配送会社のサービスです。代引き手数料はかかりますが、初めて利用するECサイトにカード情報を登録したくないユーザーにとっては、ハードルの低い決済方法です。

ただし、代金引換には受け取り拒否や長期不在による返送のリスクもあります。配送会社の保管期限が切れて返送されると、返送の送料や代引き手数料は販売元の負担となります。

銀行振込(郵便振替)

銀行振込や郵便振替による決済方法は、比較的昔から利用されているため、高齢者にも使いやすい決済方法です。また、ネットバンキングが普及し、24時間どこからでも振込ができることから、利便性も上がっています。

ECサイト側から見ると、決済のための手数料を負担しなくていいというメリットがありますが、販売データと入金データの突き合わせをする作業が必要です。

キャリア決済

携帯電話会社(キャリア)のIDとパスワード認証を利用して決済をするサービスです。利用者は、購入した商品の代金を電話料金と一緒に支払うことができます。個人情報の入力が省略できることから手続きが簡単というメリットと、クレジットカードを持てない若い世代が多く利用しています。

携帯電話会社が商品代金を立て替えるシステムなので、ECサイトにとっては代金未回収のリスクが下がる一方で、利用限度額が定められているので、高額商品の販売には向きません。

電子マネー(楽天Edy、Suicaなど)

電子マネーにはSuicaやICOCAといった交通系、楽天Edyやnanaco、WAONといった流通系など、いろいろな種類があります。主要な電子マネーはコンビニや自動販売機で利用でき、ユーザー数も増えているため、ECサイトでも導入を検討する価値があります。

あらかじめお金をチャージしておく「プリペイド型」と、クレジットカードと連携して後払いができる「ポストペイ型」があります。

ID決済

Amazon Payや楽天ペイ、PayPayといったID決済も、近年普及が進んでいます。各社が持つ会員情報とECサイトとを連携させることで、個人情報やクレジットカード情報をいちいち入力しなくても決済が可能になります。また、ポイントが付与されることも利用の増加をあと押ししています。

決済方法の選び方

多くの決済方法を用意すれば多様なユーザーニーズに応えられますが、その分、管理の手間やコストも膨らみます。まずは必要最低限のいくつかに絞ってスタートし、余裕が出てきたらユーザー層の動向に合わせて増やしていくのもよいでしょう。

ここでは、自社のECサイトに必要な決済方法を選ぶ視点を4つに分けて、具体的な考え方を紹介します。

顧客の属性で選ぶ

下記は、決済代行会社のSBペイメントサービスが、EC利用者に「通販サイトで最も利用する決済手段」を聞いたアンケートの結果です。すべてにおいて最も利用されているのはクレジットカードですが、それ以外の決済方法は年代や性別によってかなり異なっていることが分かります。

 クレジットカード以外で最も利用する決済方法男性

 

クレジットカード以外で最も利用する決済方法女性

出典:SBペイメントサービス「【調査結果】通販サイトで最も利用される決済手段とは?決済手段導入のポイントを解説」

10代、20代では、男女ともにコンビニ決済とキャリア決済をよく使っており、そのうち男性はこれに加えて代金引換の利用が多めです。また、全体的に見ると、女性は後払いを選ぶ人が男性より目立ちます。

こうしたターゲットユーザーの属性別の特徴からも、導入すべき決済サービスが判断できます。

運用コストで選ぶ

金融機関への入金以外の決済方法には、1件ごとの決済手数料や月額手数料がかかります。これらのコストは決済方法や決済機関、決済代行会社によってもさまざまです。どの決済方法に、どんなコストがどの程度かかるのかをしっかり確認して、選択しましょう。

販売スタイルで選ぶ

一般的なECサイト

一般的なECサイトでは、「クレジットカード」に加え「コンビニ決済」「代金引換」の3種類がよく利用されています。この3種類があれば、幅広いユーザーのニーズに応えられます。

定期販売

定期販売には、販売側・顧客側の双方に手間がかからない「クレジットカード」が向いています。ほかの方法では、請求や入金確認の手間が定期的に発生し、管理コストがかかるだけでなく、面倒だと感じた顧客が解約してしまうリスクも高まります。

越境EC

海外向けのECでは、国際的に通用する「クレジットカード」が必須です。また、「第三者支払いサービス」もよく利用されています。これは、運営会社がECサイトと顧客の間に入って決済を行うサービスです。代表的なものとして、100以上の通貨に対応し、世界に3億6,000万人以上のユーザー(※)がいるPayPalが挙げられます。

※出典:PayPal

BtoB(企業間取引)

企業間取引を行うECサイトでは、後払いに対応する決済方法が必要です。与信や入金管理、請求書発行といった事務処理が必要になることも多いため、あらかじめBtoB向けのEC構築サービスでサイトを立ち上げるか、BtoBに特化した決済代行サービスを選ぶとスムーズです。

商品の価格帯で選ぶ

高額な商品を販売するECサイトには、代金引換は向きません。一方、単価の低い商品の場合は、キャリア決済や電子マネーが手軽でいいというユーザーもいます。決済方法が扱う商品の金額に見合ったものかどうかも考慮しましょう。

決済代行サービスとは?

ECサイトで決済方法を設定する際によく利用されているのが、決済代行サービスです。これは、クレジットカード会社や携帯電話会社といった各決済機関での審査や手続き・売上管理などを代行するサービスです。決済代行会社と契約すれば、短期間で簡単に複数の決済手段を導入することができます。

決済代行サービスを決めるときには、まず、希望する決済方法がそろっている会社を探します。そのうえで、料金体系や信頼性、セキュリティ対策といった面から、自社のECサイトに合うサービスを選びましょう。

ユーザーの利便性と運用コストを考えて複数の決済方法を用意しよう

ECサイトで商品を買おうとしたユーザーが、希望する支払い方法がないために購入をやめてしまうことはよくあります。そうした機会損失を防ぐには、ユーザーの多くが希望する決済方法を、複数用意しておく必要があります。立ち上げ当初は、利用者が多いクレジットカードを使えるようにし、ユーザーが増えてきたところで、ニーズや運用コスト、ビジネスのスタイルに見合った決済方法を選択して追加しましょう。

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