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お客様に生涯を通じてはせがわの価値をタイムリーにお届けするアプリ。CRMの具体的な施策をサポートいただいています
~はせがわ様の事例【前編】

はせがわ様インタビュー(前編)

左からはせがわCRMプロジェクト 根本様、山口様、牧島様、増田様、野口様・図書印刷 太田、鈴木

EC

 

2023.1.26


実践!リーダーが語る「プロジェクト成功への近道」(6)
お仏壇のはせがわ様の事例【前編】

創業1929年、関東、東海、九州エリアを中心に100以上の直営店を展開。株式会社はせがわ様は、かわいらしい少女が手を合わせて「な~む~」と唱えるTVCMでもおなじみのお仏壇店です。仏壇・仏具以外にも1997年からは墓石事業、2009年からは屋内墓苑の受託販売なども手掛け、大切な人を弔い続けたいという人々の想いに寄り添ってこられました。

図書印刷は、2021年にはせがわ様のマーケティングサイトリニューアル(EC機能の導入)をご支援し(*)そのWebサイトの運営と、2022年6月にローンチされた「はせがわ公式アプリ」を使ったCRM施策のご支援を行っています。まずは、はせがわ様がアプリを始められた経緯などからうかがっていきましょう。(全2回の前編。後編はこちら)

(*)マーケティングサイトリニューアルのご支援内容については、ECのミカタサイトにてご紹介いただきました。
顧客理解と柔軟なシステム構築~「お仏壇のはせがわ」Shopify事例~

ビジネスモデルの変革を目指して

ご自宅にお仏壇はありますか?
楽天インサイトがおこなった全国調査では、ご自宅にお仏壇は「以前から無い」と回答した人が53.7%。この数を多いと見るか、少ないと見るかは地域や世代で意見が分かれそうなところですが、20代では59.9%、60代では41.9%という数字が示すように、お仏壇のあるご家庭は今後、徐々に減っていきそうです。(*)
(*)「終活に関する調査」楽天インサイト2019年

「お仏壇を買われる方の70%以上は、お身内でご逝去があった方です。そういったお客様にお仏壇やお墓をご提供するのですが、当社はこれまで、お買い求めいただいた後のお客様とのご縁が切れてしまうことが多く、ご購入以降のご供養のお手伝いが充分にできていないという課題がありました。会社としてもお仏壇の購入を考えている方を新たに見つけるスタイルでは将来の成長は厳しいと認識しています。そのため、お客様とのご縁や信頼関係に基づいて、弊社からご供養に関する情報を提供したり、コミュニケーションをとり続ける方法が無いかと模索してきました。

はせがわ 増田年秀様
増田年秀様
株式会社はせがわ
CRMプロジェクトリーダー

その取り組みとして、まずはWebサイトを充実させ、さらにCRMを強化するべくアプリを立ち上げることになりました」と語るのは、CRMプロジェクトリーダーの増田年秀さん。

大切な人を弔い続けたい気持ちに寄り添うアプリ

アプリのローンチから約6ヶ月で登録会員数は4万人超(2022年12月末現在)。会員登録することで、会員割引やクーポンといった特典が得られる他、故人の命日(複数名、ペットも可)を登録すると、法要・仏事の意味や、それに向けて準備しておくべきものなど、ご供養に役立つ情報が法事のタイミングに合わせて届きます。

「はせがわでは、以前も会員制度(Tポイント)を取り入れたことがありました。当社でお買い物をするとTポイントが付与される、そのお得感によって再利用を促そうとしたのです。しかし、今回のアプリ会員制度はそういった、単に次の購入に繋げるだけではなく、精神的な部分を軸にしています。
お仏壇をご購入いただくことは、我々にはひとつのビジネスのゴールである一方で、お客様にとっては、ご自宅にお仏壇を設置してからがご供養のスタートになるわけです。お買い求めいただいた後に、はせがわが、お客様に対してできることは何か?と考えた時、不安なくご供養していただくこと、大切なご家族を亡くされた後でも前向きに生きていこうとするお客様の想いにしっかり寄り添うことではないかというところにたどり着きました。
法事のタイミングに合わせて役立つ情報をお届けするサービスも、そういったお客様のお気持ちに寄り添いたいとの想いから開発に至りました。」(増田さん談)

はせがわアプリのコンテンツ

アプリではその他にも「お墓の改葬、墓じまいの基礎知識」や「神棚のお飾り位置」、「お彼岸にやってはいけないこと」…等々、誰に聞いたら良いのかわからないような、弔いや祈りに関するコンテンツが定期的に配信されています。

はせがわ公式アプリ

「図書印刷さんには、このアプリのコンテンツ企画やライティングサポートをお願いしています。社内の人間だけで制作するとなるとどうしても堅い内容や表現になりがちです。

はせがわ 山口陽菜さん
山口陽菜さん
株式会社はせがわ
CRMプロジェクトスタッフ

そのため、どうすれば読んでもらえるか、楽しんでもらえるかといったところを、文章の書き方含めとても丁寧にアドバイスをいただいています」と語るのはCRMプロジェクトスタッフの山口陽菜さん。

図書印刷の太田は「今のところ週2回、各1時間半、記事コンテンツのライティングサポートをしています。法要・仏事のしきたりやマナーといった内容については個人的に興味深く、多くのことを学ばせていただいています。また、はせがわ様スタッフ皆さんの、お客様に寄り添い、役立つ情報を正確に伝えたいという想いが本当に素晴らしいといつも感じています。

図書印刷 太田倫子
太田倫子
図書印刷株式会社
MS営業本部
セールスサポ―ト部

2022年11月には、毎日のちょっとした楽しみもお届けしたいという想いから、 “ワンだふるうらニャい”という占いコンテンツもスタートさせました。
毎日アプリを自発的に開いていただく役割も担っているコンテンツです。仏教語をベースにして、今日一日を心豊かに過ごせるアドバイスを、可愛い動物たちの写真とともにお届けしています。この反響もとても楽しみです」と語る。

伝統とブランド力をしなやかに開花させることば

お仏壇やお墓を購入する際に、人は「失敗したくない」という思いがあると増田さんは言います。
「必要以上に高いものを買ってしまうんじゃないか」、「間違ったものを用意してしまうんじゃないか」…そういった不安を解消いただくために、これまで、はせがわ様の店舗スタッフは正確な知識をお客様に伝えようとするあまり「ことば」の関係は、どうしても教師と生徒のようだったそうです。
伝統とブランド力を誇るはせがわ様の知識とことばが、アプリの中で、しなやかで分かりやすく開花しています。

後編では、はせがわ様が目指す“ピースフルライフ支援企業”の姿とは、Webとアプリを使ったCRM施策の将来的な展望などについてうかがいます。(後編に続く)

図書印刷では、WebサイトやEC事業の構築・リニューアル、各種プロモーションも含めた幅広いデジタルマーケティング支援サービスを提供しています。お客様の課題や外部環境を踏まえた上で、企業(またはブランド)の強み・特長を、データに基づいて洞察、咀嚼/翻訳し、課題解決へ向けた戦略プランの設計から運用までをお手伝いしております。

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