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【2023年版】主要ECモールを比較!各モールの特徴を徹底解説

【2022年版】主要ECモールを比較!特徴とおすすめのモールを解説

ECの市場規模は年々拡大しています。コロナ禍の影響もあり、多岐に渡るジャンルで需要も増え、今こそECを始めたいと考える方が増えています。しかし初めから自社ECを立ち上げるには、集客や運営方法に関して不安に思う方もいるでしょう。そこで始めやすいのは、多くの既存ユーザーを有するAmazonや楽天などのECモールへの出店です。
この記事は、これからEC市場への参入を考えている方に向けて、主要ECモールの特徴やメリット・デメリットについてまとめています。
自社に合った販売チャネルを見つけて、売上アップに繋げていきましょう。

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目次

ECモールとは

ECモールとは、オンライン上でさまざまな企業が商品や店舗を出店している、仮想的なショッピングモールのことを言います。ECモールには既存のモール用ドメイン(店舗ページ)があり、ECモール内には商品を購入したいと考える多くの顧客が集まります。
専門的な知識がなくとも出店できるため、ゼロからECサイトを構築する必要もなく、出店しやすいところがモールの強みと言えます。

Check

ECモールと自社ECの違いについて、詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。
【ECにおけるはじめの一歩】自社ECとモール型ECの違いとは?

テナント型/マーケットプレイス型の違い

ひとえにECモールと言ってもその店舗体系は「テナント型」「マーケットプレイス型」の2種類に分かれています。

テナント型は、各企業がモール内に店舗ページを所有し販売する形で「出店型」とも呼ばれます。商業ビルの一角を借りた店舗内でブランディングや販売を行っていくところが、現実世界のショッピングモールと近しい形になっています。

対してマーケットプレイス型はECモール内に商品を出品する形で「出品型」と呼ばれます。スーパーやコンビニに商品を陳列するようなイメージといえば分かりやすいでしょう。
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ECモールのメリット

初めからある程度の集客が見込める

自社ECはサイトにお客様を集める施策が必要であるのに対し、ECモールは買い物目的の訪問者が最初から集まっています。

信頼度が高い

知らないサイト、名前の聞いたことないサイトでメールアドレスやクレジットカード情報を登録することに抵抗感を示す人は少なくありません。「楽天」「Amazon」「Yahoo!」といったブランド名がお客様を安心させ、購入しやすい環境を作ります。

出店がしやすい

出店者向けにECサイトを作り上げるひな形・体制が準備されているため、手軽に出店可能です。 すでに運用されているECモールに商品を登録したり、ひな形をもとに立ち上げたりするだけで手軽に始められます。 ECサイト運営までの手順が少なくてすむため、運営開始までの期間を短くできます。

専門的な知識・スキルが乏しい初心者の方でも、準備されたひな形を使用し素早くECサイトの運営が可能です。

サポート・支援サービスが充実している

運営側が出店側に対して質の高い支援を提供しているケースがあります。サポートや支援サービスがあるため、初心者でも安心して運営でき負担の軽減が可能です。

運営側からのサポートの例としては、売上増加の支援や、運用や集客についての意見や提案が挙げられます。 ECサイト維持の負担が軽減するため、運用が楽になり商品の確保に集中できることがメリットです。充実したサポートのおかげで専門知識がなくても売上を伸ばせます。

ECモールのデメリット

ブランド、世界観の訴求が行いにくい

各ECモールごとに決まったフォーマットで商品を陳列しているため、商品の情報以外がサイト利用者に届きにくくなります。

価格競争に陥りやすい

他社の同様な商品も一緒に検索結果として表示されるため、価格や機能といったプロダクト面で他社と競合しなければならない点がデメリットだと言えます。

ランニングコストがかかる

ECモールに出店する際にはランニングコストがかかります。モールの規模が大きいほど運営・維持費も高くなりがちです。 運営・維持するための費用とは月額利用料、販売手数料、広告費、配送料、梱包材費などです。

ECサイト運営の際に多くの機能を追加すると費用も増加します。ECサイト構築時に最低限の機能を明確にすれば不要な機能を追加しなくて済み、ランニングコストを抑えられます。

顧客情報の取得・利用に制限がある

ECモールでは、顧客情報の取得に制限があります。顧客情報はモール側で管理されており、顧客情報の所有権はモール側にあるためです。 原則、顧客リストにアクセスすることはできません。 ECモールへの出店は、リピーターが付いたとしても自社の顧客にはできないのです。

利用に制限があり顧客情報をマーケティングに活用できないことは、大きなデメリットの1つです。

主要ECモールの概要と特徴

ここまでECモールの特徴について説明してきました。ここからは主要モールにどんな特徴があるのかそれぞれ詳しく見ていきます。

楽天市場

楽天市場TOPページ楽天市場は日本最大級のECモールで、楽天会員(ID)数は1億人2千万人を超えており(2022年6月現在)、その多くが楽天市場を利用しているため、集客に関しての心配は他のモールと比べても少ないでしょう。ECで売上を上げる土壌がすでに出来上がっていることは大きなメリットと言えます。

また、出店者のために売り上げアップのノウハウを学習できるポータルサイト「楽天大学」の提供など、場所を貸し出して終わりではないフォローアップの体制もEC初心者には心強いでしょう。

その一方で、出店料や運用時の月額費が他のモールに比べると高くなっています。これらの費用は利益を圧迫する要因となりますので、出店の際には注意が必要です。

 

楽天市場はこのような方におすすめ

楽天市場のメインユーザーは20代〜40代の女性で、以下を提供している企業におすすめします。

  • ファッション
  • 化粧品や頭髪用化粧品
  • 料理や食材
  • スイーツ

これらはどれも20代〜40代の女性に人気があります。 競合店は多数ですが、自社独自の強みを打ち出して楽天スーパーセールに代表される販促イベントに進んで参加し、他社との差別化を図ります。

Amazon

AmazonTOPページ日本のEC市場において、楽天市場に次いで利用者数が多いのがAmazonです。加えて世界でもトップのECモールであり、その知名度は楽天市場以上だと言えます。楽天市場同様集客に関しての心配は少ない上、グローバル企業ならではの海外展開しやすいプランが用意されており、日本国内だけでなく国外の新しい販路を狙うことも可能です。

日本貿易振興機構(JETRO)とAmazonによる、日本企業の海外進出を支援するプログラム「JAPAN STORE プログラム」が運営されています。 応募期間は、プレミアムプランが2023年7月末まで、基本プランが2023年12月までの予定です(2023年5月現在)。 このプログラム自体は2024年3月末までの実施が予定されています(ただし途中で中止になる場合があります)。

また、Amazonはマーケットプレイス型のECモールなので、商品が1点でもあれば出品が出来ます。商品が少ない状態でも取り組むことが出来るのはAmazonのメリットでしょう。

デメリットとして挙げられるのは、ECモール全体のデメリットとしても挙げられる、ブランディングの行いにくさです。Amazonは出品型であり店舗ページがないため、「Amazonで購入した」というイメージだけをユーザーが持ってしまい、リピーターが付きにくくなっています。Amazonのページはフォーマットが決まっておりカスタマイズが難しいためオリジナリティを出しにくく、価格競争に追いやられることにもなりがちです。

Amazonはこんな方におすすめ

Amazonは出品型のECモールです。 そのため、以下の企業におすすめします。

  • 最安値で商品を提供できる
  • 自社でしか手に入らない独自の商品がある
  • 競合店に対し明確に強みを打ち出せる

国内流通経路でしか手に入らない、自社オリジナルの商品は海外需要とマッチする可能性があります。 商品やサービスの性質次第では海外の大きなマーケットを狙える可能性があります。

Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングTOPページ Yahoo!ショッピングは、Yahoo! JAPANが提供しているECサイトです。 もともとヤフー株式会社は「PayPayモール」と「Yahoo!ショッピング」の2つを運営していましたが、2022年10月に統合されたことにより現在は「新Yahoo!ショッピング」として提供されています。

Yahoo!ショッピングの特徴は出店費用がかからないことです。 成果報酬型のECモールで、初期費用と月額費用が不要な分、売上ごとに「ポイント原資」「広告費」を支払います。初期費用不要な出店のしやすさから競合も多くなるため、商品をユーザーの目に留まりやすくし収益性を高めるためには、それなりの労力とスキルがいります。

またYahoo!ショッピングは、店舗ページ内に外部リンクを設定することができるため、自社ECサイトへの誘導が可能です。しかし、外部リンクをクリックすると、「リンク先はYahoo!JAPANではありません」という警告画面が表示されます。「Yahoo!JAPANのサイトに似せて、IDやパスワードを盗み取ろうとするサイトもあります」という表記もあるため、不安に感じてクリックをためらう人もいることを覚えておきましょう。

Yahoo!ショッピングはこのような方におすすめ

初期費用がかからないため、出店にあまりお金をかけたくない人や、期間限定の店舗としての利用を考えている場合もおすすめです。外部リンクが設定できることから、自社ECやSNS、他モール店舗への流入経路として出店するのも良いでしょう。

主要ECモールの費用相場

主要ECモールへの出店にかかる費用をまとめました。

楽天市場

初期費用 60,000円
月額費用 がんばれ!プラン:19,500円
スタンダードプラン:50,000円
メガショッププラン:100,000円
手数料 【システム利用料】
<パソコン経由>
がんばれ!プラン:3.5~6.5%(月間売上高)
スタンダードプラン:2.0~4.0%(月間売上高)
メガショッププラン:2.0~4.0%(月間売上高)
<モバイル経由>
がんばれ!プラン:4.0~7.0%(月間売上高)
スタンダードプラン:2.5~4.5%(月間売上高)
メガショッププラン:2.5~4.5%(月間売上高)
その他 【全プラン共通の料金】
楽天ポイント:1.0%
楽天スーパーアフィリエイト:2.6%~
楽天ペイ:2.5~3.5%

Amazon

初期費用 無料
月額費用

小口 100/商品
大口 4,900/月

手数料 販売手数料8%:パソコン・カメラなど)
販売手数料10%:カー&バイク用品、おもちゃ、楽器など
販売手数料15%:本、TVゲーム、文房具など

Yahoo!ショッピング

初期費用 無料
月額費用 無料
手数料 ストアポイント原資負担 1~15%
キャンペーン原資負担 1.5% 必須
アフィリエイトパートナー報酬原資 1~50%
アフィリエイト手数料 アフィリエイトパートナーへの報酬原資の30%
その他 楽ストア決済サービス手数料 決済方法によって異なる

他にも!人気のECモールを比較

ここまで紹介してきた大手ECモール以外にも、人気のあるECモールはいくつかあります。 ここからは3つのECモールと、それぞれの特徴について紹介します。

auPAYマーケット(旧Wowma!)

auPAYマーケットは、さまざまな商品やお店・体験と出会える「総合ショッピングサイト」です。 日用品やグルメ・ファッション・インテリア・家電などの"モノ"から、ビューティー・レストラン・宿泊などの"コト"まで幅広くあります。 KDDIとauコマース&ライフは2020年5月に、マネジメントする「au Wowma!」を「au PAY マーケット」へと名称変更しました。 au利用者以外の人も使える総合通販サイトです。

メリット

・集客力が期待できる
・初期費用が無料

デメリット CSVオプションが有料
出店する際の料金プラン コミコミ出店プラン:決済手数料込みで成約手数料が低い
こんな方におすすめ 「auブランド」としての信頼性、集客力やイベントを活用して売上増加を狙いたい企業

Qoo10

Qoo10は「eBay Japan合同会社」が運営する日本国内向けECモールです。 ファッションやビューティーをはじめ、スポーツ・デジタル・モバイル・食品・ベビー・ブック、eチケットなどさまざまな商品があります。

メリット

・初期費用、月額費用が無料
・低価格でプロモーションができる

デメリット モール全体が低価格のため、高い値段に設定しにくい
プロモーションを活用せずに売ることは難しい
出店する際の料金プラン 一般会員登録をして出店者登録をする
こんな方におすすめ 10代〜30代女性からの人気が高く、この年齢層をターゲットにした商品を取り扱っている企業

ZOZOTOWN

ZOZOTOWNとは、株式会社ZOZOによって運営されているアパレルショップのECモールです。 低価格の商品からハイブランドまでの商品を展開しています。 ZOZOTOWN事業は「買取・製造販売」「受託販売」「中古品販売」3つの事業形態です。

メリット

・商品の撮影から配送までを引き受けてもらえる
・アパレル業界に強い

デメリット ・個人では出店できない
・販売手数料が他に比べて高い
出店する際の料金プラン ・出店条件は公式に公表されていない
・メールで申し込みをした後、審査に通過しなければならない
こんな方におすすめ 自社の知名度を向上させ、売上規模を拡大したいアパレル企業

まとめ

モールに出店する形でECを始めようと考えている方のために、大手モールの特徴やメリット・デメリット、おすすめのポイントなどを紹介しました。
楽天市場は、他と比べて費用面の負荷が高くなるものの、ユーザー数と集客力は心強く大きな魅力があります。出店者向けのフォローも手厚いので初心者向けと言えるでしょう。海外展開も狙いたい場合はAmazon、費用を抑えてまず始めてみたい場合はYahoo!ショッピングといったように、自分が運用する店舗のビジョンや規模、商材の性質といった条件を踏まえて優先順位を考え、どのモールが適しているのか検討してみましょう。

弊社はモールの構築・運用支援も承っており、「どのモールに出店すればいいのか」といった悩みからお話を伺わせていただきます。モール型ECに関してお悩みの方は、いつでもお気軽にお問い合わせください。 お問い合わせはこちら

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